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第3回研究会の報告

2015年12月12日(土)
場所:介護付き有料老人ホーム「ウエルハウス尼崎」

介護付き有料老人ホーム「ウェルハウス尼崎」様のご厚意により、施設見学後、会議室にて、介護スタッフの人材定着の問題点についてのワークショップを開催させていただきました。

 

写真にあるようなお土産までいただき、4つのグループに分かれて活発な意見交換が行われました。

 

まだ、議事録が全て完成しておりませんが、当日のプレゼン資料の写真等を添付しております。また、参加できなかった法人様のご意見も頂戴しておりますので、併せてご紹介させていただきました。

 


介護事業を展開している法人様からのご意見の紹介

介護業界における人材確保に関する意見を伝えさせて頂きます。
 
1.業務の多忙さ
⇒制度事業であるため、書類が不可欠です。ただ、最近は加算に関する記録など必要以上に記録物が多いです。本来はご利用者様に関わるサービス業なのですが、必要以上に書類作成に時間をとられている現状が挙げられます。書類作成に関してはPCでの記入が望まれますが、PCスキルも低い場合が多く、書類作成~管理までを業務で円滑に動かすことは人材のスキルに左右されます。また、人材確保が難しいため1人が担う業務量が過多になりがちで、サービスの質を高めていくための人員配置も難しい(常勤が少人数、パートを多く活用など)と考えられます。
 
2.業務の発展性が見えにくい
⇒制度事業であるため、収益の上限値が決まっています。また、それほど収益を出せるような構造にはなっていないため、業務の発展を導くのは非常に大変なことです。経営手腕によっても変わるのでしょうが、経営者自体も介護のプロではあっても経営のプロではない場合が多いと思います。介護事業でしっかり収益を出して、事業を上手に運営していく法人運営が望まれます。その上でも経営者をはじめリーダー層に経営に関する見識を深める機会が望まれます。(そういった研修は業界全体で少ないです。技術面の研修は多くありますが・・・。)
 
3.人材採用~活用のビジョンを描ききれていない
⇒介護の人材獲得は新卒であれば秋以降、中途であれば通年で一般の業界の人材採用とは少々異なるかと思います。求人のあり方もハローワーク、求人広告、養成校への求人募集など様々です。介護業界向けの合同就職説明会を企画するなど、採用活動に関する連帯での合理化が必要かと思います。その連帯の中で介護事業所自体も採用のノウハウを蓄積したり、自社の強み・弱みの理解にもつながるのではないかと思います。
また採用以降のキャリアビジョンを明確に描けるようにすべきと思います。その上でも介護のキャリアを重ねていくことで、どのようなキャリアビジョンが描けるか?(活躍しているオピニオンリーダーの様な人物を作っていかねばなりません。)
介護業界自体もイノベーションを図り、業界自体でも新たな仕組みとして収益を出せるようにしていかねばならないと思います。それ自体が非常に難しいことですが、制度設計はお上が決めるものという認識ではなく、自分達で仕事を作っていく意識を持つべきと思います。
 
4.女性職場であるが、女性が働きやすい環境を作りきれていない
⇒女性が多く働く分野ですので、育児環境の充実は不可欠と思います。託児所・認定子ども園・その他(児童デイなど)で子どもの支援策を充実させねば女性は働き続けられないと思います。男性と女性の所得が同等となり、共働きがあたりまえの時代ですので、男性自体も家事に関わる意識改革が必要であると思っています。

 

女性の就業支援のため、PCスキルを学ぶ環境や、新たに資格を取得することも必要です。介護においては介護職初任者研修を取得する女性をより増やしたいと思います。介護に関心のある方が増えて少しでも働いたり、ボランティア精神を導くことがこれからの地域包括ケアにおいては重要です。

職員の仕事の成果の見える化

 

 このグループで真っ先に挙がったのが、入居者からの職員への評価表である。介護業界はまだまだ人材不足で「やってあげている」という意識がスタッフに見受けられる場合がある。実際にサービスを受ける側からの評価は大いにスタッフの仕事への取り組み方を変えるであろう。また、評価制度を透明化し、誰からも分かりやすくすること、そしてその評価に基づいて、賃金に差をつけていくことが「成果の見える化」である。

 

 またスタッフが達成すべき目標を決め、情報を経営幹部、スタッフ、顧客で共有することの大切さも改めて認識された。情報を効率的に共有するための電子カルテの作成も課題として挙げられた。
 

精神的負担が重いから離職

1.意見交換の場を持つ:会社主導で場所と時間を確保し、何でも言い合える文化を作る。全体参加の上、議事録により周知を図る。

2. メンタルを支える研修制度:技術面の不安から精神的に負担になり、利用差の言葉で自信を無くすことがある。

3. 相談窓口の設置:窓口となる人材の人選が重要。離職寸前で褒めること

4. 業務中のリフレッシュ・タイム

5. 長期休暇制度

6. 医療連携で利用者の安全を確保して、介護の安心を得る。

7. 施設内の具体的な目標を明確にして全員に伝達する。

8.会社負担によるリフレッシュ制度(スポーツジム、英会話など)

人間関係の悩みから離職

 

 議事録作成中・・・
 

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